PP:87Pt!スペルス [1993] (アンジェロ・ガヤ) SPERSS [1993] (Angelo GAJA) 【バローロ】【赤 ワイン】
●生産国 イタリア
●地域 ピエモンテ州 / バルバレスコ(Barbaresco)
●ブドウ品種 ネッビオーロ 100%
●タイプ 赤・フルボディ・辛口
イタリアワインの帝王ガヤが造るピエモンテ最高峰のネッビオーロ。
濃厚でリッチ、力強いボディのクラシックなバローロスタイル。
ネッビオーロの純粋な味わいが感じられる逸品。
イタリアワインの生産者として、
間違いなくトップクラスの地位を不動ものとしているアンジェロ・ガヤ氏。
いえ、イタリアに限ったことではなく、
世界中の生産者の中でもトップクラスであることは疑いようがありません。
高品質なワイン造りには妥協を一切せず、
一貫した哲学を持って臨み、
伝統を守りつつも常に革新的な新技術を取り入れる柔軟さ。
アンジェロ・ガヤ氏こそが、イタリアワインの地位の向上に最も貢献した人物の一人です。
かつて「ワインの王」と呼ばれたバローロは、
その呼び名に相応しくあるべく、
渋くて飲み頃になるまでに十数年の長期熟成を必要とするワインでした。
そんなピエモンテで初めて バリック(オークの小樽)を導入したのがガヤ。
それまでは大樽で自然に任せて長期間熟成させる手法が一般的でしたが、
バリックの導入により、熟成期間の短縮と
オーク独特の風味をもたらすワイン造りに成功したのです。
そんな彼が造る「スペルス」。
元々は、なんとD.O.C.G.バローロを名乗っていました。
1971年、バルバレスコにある最高の区画から
ブルゴーニュのような単一畑のワインを造るという
当時では驚くべき改革が行われました。
その畑が「ソリ・サン・ロレンッオ」 「ソリ・ティルディン」であり、
後から「コスタ・ルッシ」が加わります。
この単一畑のワインは世界中で人気となり、
大変高い評判を得ましたが 生産開始から約30年が経つ1996年、
今度は一転してこれらの単一畑から「バルバレスコ(D.O.C.G.)」という名前を排除し
て「ランゲ(D.O.C.)」として格下げして生産することになりました。
そしてこの元バローロ「スペルス」も
ランゲ(D.O.C.)に格下げされたワインの一つなのです。
とは言っても、それはあくまで法律上の格付けの話。
「D.O.C.は、D.O.C.G.より質が劣るというものではない。
ただ区画が異なるだけにすぎないのだ。」とアンジェロ・ガヤ氏は語っています。
この変更は決して質を落とすというものではなく、
クオリティは高い水準でキープしたまま、
呼び名を変えただけなのです。
イタリアワインの帝王が造るネッビオーロ。
ピエモンテ最高峰の味わいを、是非ご堪能下さい!
■開催日:2017年04月30日(日) 19:00~